6時半に起きて朝食。ご飯・梅干・吸い物。
勉強。
9時半に店で昼食。パン。
10時〜15時、バイト。
帰宅、16時に夕食。
16時半〜19時、三田図書館
読了。
嘉村礒多業苦・崖の下 (講談社文芸文庫)講談社<文芸文庫>、1998
おもしい。
とくに「神前結婚」よかった。
pp.275-276.

咄嗟に、はッとして何か私の胸に応えて来た。土蔵の朱塗りの三つ組みの杯を
出し正式の三三九度は出来なくとも、父が心底ユキを赦して息子の嫁としての
親子杯──そうに違いない、すべて屹度父一人の考えなのだと勘付くと、心に
しみて有難さが湧いた。が、次の瞬間、それは恐ろしい速力で、あの、三つ組
みの赤い杯を中にして、真白の裲襠を着た先妻と、八方折の鶴亀を描いた屏風
を立てた奥の間で燭台の黄ろい灯に照らされて相対した婚礼の夜が眼の前に引
き出され、焼き付くように苦悩が詰め寄せた。と同時に今日の一切の幸福が、
その全部を挙げて暗黒の塊りとなった。

帰宅、23時半に寝た。