2008-09-14 ■ ひきつづき『花神』の中巻を読んでいる。おもしい。 さらに孝明帝は、これは信じがたいほどのことだが、鎖国主義は神話時代からの日本の祖法で あると信じておられた。徳川初期、徳川家が自家の体制をまもるために外国との交際を断った という歴然たる歴史的事実を、ご存じなかった。 これはこの帝の教養の問題ではなく、全国津々浦々に五月蠅のようにわきおこった攘夷志士の 九割九分までが、鎖国が徳川幕府によって出発したことを知らず、神代以来のものであると信 じていた。(p.9) へえ…。