読了
- 作者: 芹沢一也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/21
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つまり、刑罰の転換において生じているのは、「人間の誕生」ともいうべき事件だったのだ。それは
監獄に限ったことではない。江戸時代にはそもそも人間がいなかった。あったのはただ身分だけであ
る。近代社会では身分がなくなる代わりに、人間が誕生する。そして、身分に替わって人の差異を指
し示すために、近代の人間は「内面」という曖昧なものを抱え込むのだ。
(p.127)
そうなの? 証拠は?